笙吹きロバが

龍笛作りに挑戦!!

 

龍笛には少し細いのですが、煤竹がありましたので

笛作りに挑戦してみました。

ちょうど娘がプラスチック製の笛で練習しているのでちょうどいい。

いまいちはっきりと作り方が分からないのですが

色々な文献やホームページで得た資料をヒントに作ってみました。

 

材料は煤竹、黒檀、漆、膠(にかわ)、籐、鉛 等を使用しました。

2006,2

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今回使った煤竹

本来は頭に使う竹は 本体より一回り太いのを使うそうですが

悲しいかな材料が無いのです・・・

 

穴の位置は 「たなかや」の樹脂管を参考に、

女の子用に吹き口も指穴も少し小さめにしました。

吹き口の穴のあけ方、それもほんの少しの角度で

吹き具合が大きく変わってくるのが分かりました。

この時点で音の鳴具合、音律がしっかりしていなければなりません。

 

竹の中に漆をきれいに塗ることがいかに難しいか

中が見えないのですから

 

猫掻き(ねこがき)といって竹の柔らかい繊維を一本づつ取っていきます。

 

頭の部分に入れる鉛。

溶かした鉛を竹筒に入れて作りました。

 

籐は10メートル以上使います。

膠(にかわ)の使用も少しは慣れました。

だんだん形が出来上がってくるにつれ ワクワクです。

 

一応できました

頭部が細くて少し貧弱な感じですけれど娘用だから・・・

 

 

娘用に 頭部の蝉(せみ)の部分を “熊さん”の形にしました。

これぞまさしく “クマゼミ” です。

黒檀で作りました。自作の笛ならできる “遊び” です。

クマゼミのように力強い音が出てくれたらいいのにね。

 

まだまだ分からないところがいっぱいですが

結構 作りごたえのある楽器でした。

篳篥はリードによるところが大きいけれど

龍笛はその点きびしいですね。

龍笛吹きにしかわからない “何か”がありますね・・・

 

ところでちゃんと鳴るのですか? 

ちゃんと鳴りますよ、プラ管以上に???

 

ロバ自作楽器が揃いました。

 

一度煤竹を使うと不思議と白竹は使いたくなくなるのが煤竹の魅力でしょうか。

いい材料が入ったらこれからも作ってみよう!!

 

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