必殺 息漏れリード復活技(ワザ)

2006.6

試しにやってみてください!!

笙を洗え替えしていて このような リードに出くわすことはありませんか。

このような隙間の大きなリードは 洗え替えで 青石で詰めてみてもすぐに飛んじゃいます。

 

こんなリードは いっそうのこと替えてしまえばいいのですが

音色への思い入れ、予算の都合等で 替えられない事もあります。

そこで 何とか生き返らせる方法として考えました。

超単純 、隙間にパテを塗るだけで 大きく息漏れが改善します。

 

上記イラストの両サイドのような、リード振動部分の先端の欠損や大きな隙間には非常に有効ですが、

真ん中のイラストのように振動部分両サイド部分の隙間を埋めるのはリードの枚数が多ければ大変です。

 

ロバはパテとして

コニシ株式会社の ボンドクイック5を使いました。

エポキシ樹脂系・化学反応形接着剤です。

A剤 B剤 をまぜて使います。

5分程で固まりますから 素早くしなければなりません。

(硬化がもっと遅いタイプもあります)

 

 

ちょっと多めに塗ります。

樹脂を塗るのに ツマヨウジ を使いましょう。

一昼夜放っておき、完全に硬化したら

カッターナイフで削り取ります。

 

削り取るとき 振動板との堺の部分は 斜めにすることが大事です。

垂直に削り取ってはだめです。(振動板と本体部分の境目はV字谷にすること)

 

振動する部分にはパテをつけない方がいいでしょう。

パテを塗るとき図のように振動板との堺を サランラップ等で養生するのもいいでしょう。

 

もちろんこの後、「洗え替え」 しなければなりません。

 

いろんな ボンド、樹脂 で試してください。

 

ボンドの代わりに蜜蝋でもできます。青石をはじいたりはしません。

 

***

笙リードも他の管楽器のリードと同じく、消耗品と考えられます。

頻繁に音を鳴らしていると、やはり金属疲労等でへたってきます。

針金を何度も曲げたりのばしたりしていると、折れてしまう現象がおこります。

笙においては、音が狂いやすくなったり、不安定になったりします。

こういったリードは新しいのと取り替えちゃいましょう。

笙のリード(簧・した)作りに 挑戦!!

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