篳篥作っちゃいました

 

煤竹の篳篥にちょうどいい材料が

ありましたので篳篥作りに挑戦しました。

ロバは高校時代篳篥吹きをやっていましたので

一度作りたいと思っていました。

2006.1

 

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笙作りで培った技(わざ)でもって

すれば篳篥みたいな単純な楽器は

すぐに出来ちゃう・・・

篳篥なんて 竹に穴を開け

籐をぐるぐる巻いてリードを取り付ければ

なにがしの音が出る・・・

ところが そう簡単にいかないのがこの楽器です。

 

膠という接着剤 今までに使ったことが無かったのですが

調べていくにつれ そのすばらしさが分かりました。

洋の東西を問わず 木で出来た楽器の接着には

古代より膠が使われてきたこと。

あの有名なストラディバリウスのバイオリンもしかり・・・

 

笙の製作においても膠を使用する事もあるそうですが

熱と水分に弱い膠は

熱で暖める笙においては不適切でほとんどが

漆で接着されているように思います。

いままで修理したなかで数件

膠が使われていたのを覚えています。

 

 

 

 

リードが差し込まれる部分に 薄い板を張り 丸みを持たせます。

 

竹管の中に漆をきれいに塗ることは大変です。

なんせ中が見えないのですから・・・・

 

今回初めて 膠(にかわ)を使いました。

初めてだったので膠の取り扱いに苦労しました。

作りかけの下の篳篥は参考にした楽器。

 

 

一応 出来ました

篳篥の形をしています・・・

ちゃんと千秋楽も吹けます。

 

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