和紙作りに挑戦!!

 

夏休み 子供の自由研究

今年は 和紙作りに挑戦!!

出来上がりの和紙を水で溶いて作っては 面白くないので

山から ”紙の木” を切ってきて一から作ろうというわけ。

和紙の原料となる木は 楮(コウゾ)、三椏(みつまた)、そして雁皮(がんぴ)。

この内 ガンピはロバの住む近くの山にたくさん生えている。

2005・8

 

 

近くの山に生えているカンピの木

 


雁皮(がんぴ)。ジンチョウゲ科の落葉低木。西日本の山地に自生。高さ約二メートル。

新枝・葉に絹糸状の毛があり、夏、梢上に半球状に並んだ黄色の小花を開く。

樹皮の繊維は和紙の原料。紙の木。

「広辞苑」

  

太い木の方が皮がむきやすい。

 

皮は子供でも簡単にむける。

この皮の外側の 茶色の樹皮を取る。

 

奇麗な紙を作りたければ 白い樹皮だけを使う。

繊維を柔らかくするため鍋で煮る。 

あくを取るため 重曹(じゅうそう)を入れた。 本職はソーダ灰を入れるみたいだ。

重曹はスーパーに売っている。

茶色の煮汁が出てくる。

柔らかくなった樹皮をこん棒でたたく。

本来はこの作業をひたすら繰り返しぱさぱさの繊維状態にするのだが・・・・

柔らかくなったらハサミで1センチ程に切り、こん棒でまたたたく。

文明の利器、ジューサーミキサーにかけるとアッという間に粉々になる。

 

どろどろになった ガンピの皮。

繊維が少し荒いが子供の自由研究・・・・ 

本来はこの中にネリと呼ばれる「トロロアオイ」の粘液を入れるそうだがそんなものないので

何も入れない。ガンピの皮には適当の粘りけが有るので入れなくても大丈夫。

トロロアオイの粘液に代わる身近なものは ”オクラ” の粘液でもいいそうだ。

このどろどろを ざるでこして団子にして冷蔵庫に入れておけば保存できる。

 

すき枠に繊維を流し込む。

テレビで見るような紙漉をするには大きな和紙の原液を入れる容器がいるが

コップで繊維を流し込めば入れ物は小さくてすむ。

この時 花や葉っぱを繊維の間にすき込むと面白い紙が出来る。

 

木枠から網をはずしタオルで押さえ水を切る。

この時繊維の上に薄い網(網戸の網なぞ)を重ねるとタオルに繊維が付かない。

網がなくてもタオルのボコボコしている生地面で押さえれば

繊維がタオルにあまり付かない。

アルミサッシの網戸の枠を利用して大きな紙を作る。

大きな網戸を利用するともっと大きな紙が作れる。

タオルで水気をとる。

網の上から指ではじくと 簡単に網から繊維がはずれる。

 

窓ガラスに張り付け乾燥。

半乾きの状態でガラスからはがし、乾燥させる。

ガンピは粘りけがあるせいか完全に乾いてしまうとガラスにくっついてしまうので。

 

今回使った すき枠。 はがき大。 

右側の網は 100円ショップで買った はがき入れの不要部分を取ったもの。

この網を木枠に輪ゴムでとめる。

 

牛乳パックで同じ事をしてみた。

パックを4等分し鍋で炊く。

 

パックの表裏に張り付いているフィルムを取る。

 

ジューサーミキサーに水を入れ柔らかくなった紙をちぎって ミキサーにかける。

白い奇麗なパルプが出来るので これを すき枠にいれ紙を作る。

牛乳パックの紙は繊維が短く、繊維同士の絡み合いが悪いので

すき枠には少し多めに入れる。少し洗濯のりでも入れたらいいかもね!

 

親子三人で 原木とりから、ここまでの作業で約半日。

早く紙を使いたければアイロンをかける。

 

 

乾燥中の和紙。白いのは牛乳パックで作ったのも。

繊維がすこし荒いが 非常に味のある和紙が出来た。

その和紙で作った電気ランタン 娘の作品。

 

戻る