ロバのたわごと
オーボエのリード
吹奏楽部の息子が夏休みで帰ってきて オーボエリードの材料は「舟形ケーン」という
篳篥のセメに当たる部分は針金が巻かれてあります。
篳篥のリードを作った人なら、このケーンを鵜殿のヨシで
作ってみて:篳篥と比べ意外と簡単?でした。 ところで ちゃんと音が出たのですか? 肝心の楽器がないのです。
市販されている オーボエリード材料
茶色のものが鵜殿ヨシ船形ケーン (鵜殿のヨシがすべて茶色であるというのではありません)
ピンクが鵜殿ヨシで作ったもの
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小学校での雅楽教室
西脇市のある小学校に ”雅楽教室” をしに行きました。 楽器紹介で 笙 を説明するに ハーモニカ と比較して説明しました。 すると 先生が 「学校ではハーモニカを吹かないです・・・」 と言われました。 今の学校では ハーモニカ 吹かないんや! 何を吹いているのかと言えば ”鍵盤ハーモニカ(ピアニカと言ってるらしい)” 。 ピアニカ はハーモニカのような金属リードが使われていて、息を入れて 鍵盤を押すと音が出るようにできている。 しかし、あの小学校のピアニカ、何やら充電していた!。 ひょっとして電子ピアニカ? 息を吹き込まなくても鳴るのかな? 時代は変わったな とつくずく思いました。 2016.1.28
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雅楽鑑賞会。
神戸市立星和台中学校。
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ようこそおかえり まさか帰ってくるとは!
中国・日本の長い笙という楽器の歴史、又雅楽の歴史の上に残りますね。
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赤穂に行ってきました。 赤穂は「忠臣蔵」だけかと思ったら、なんのその、
初めて参拝しましたが、びっくり!
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水分の多い土壌で育つヨシは乾燥すると皺ができやすい https://www.youtube.com/watch?v=iYvRvU4w5mw
先日、加古川で採取したヨシ、乾燥するにつれて皺が出来てきた。
上記のヨシは3月頃採取しましたが、茎がまだあおいのであります。 鵜殿のヨシと比べたら、節間が短く、節々に”芽”が付いています。 どうやら種類が違うな。 調べると ヨシには3種類あって ヨシ、セイタカヨシ、ツルヨシ があるそうです。 加古川のヨシは何なんだろう。
ヨシアシが分からん!
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笙のプラ管を焙じ過ぎるとこのように。
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女葦 男葦(おんなよし おとこよし)
篳篥のリードを作る中で、 ヨシは雌のものが使われると聞きまして 色々調べましたら、ヨシという植物は雌雄同体で 雄株、雌株というのは無いというのが分かりました。 おかしいなと、また色々調べました。
おもしろいサイト見つけました。 「大阪府高槻市の鵜殿では、使えるヨシを「ヨシ」または「オンナヨシ」、 ヨシとは別種でヨシによく似た植物を「オトコヨシ」と呼んで区別しています。」 http://www.ohmi.or.jp/yoshi/03.html これだ!
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中学校の音楽のテスト
結構 むつかしいと思います。
答え @ 1舞楽 2管絃 3平安 4左舞 5右舞 6唐楽 7狛桙か登天楽 A1かっこ、ニ 2がくそう、ツ 3つりだいこ、ナ 4りゅうてき、タ 5ひちりき、ヌ 6しょうこ、チ 7しょう、テ 8がくびわ、 ト 中学校でこんな詳しく雅楽の事を教えてくれるなんて 何か非常に嬉しですね・・・。 2013
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天理教音楽研究会雅楽部主催の講習会に初めて参加しました。 高校時代に何回か作ったことがあったけれど 参加して思ったこと 奥が深い・・・・・ これはかなりの量を作らねば。 素材のヨシを見極める目、これはかなりの年季が要るな。 それと篳篥の演奏技量がなければ話にならない。 かなりの量 失敗しました。 2013.6 |
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水牛の角で作られた笙の鏡に穴を開ける虫です。
カツオブシムシは多くの種類があり、上の幼虫はどれなのか分かりません。
メダカのえさの中にいました。
毛糸のセーターに穴を開ける虫です。乾燥したタンパク質を好むそうです。
動かないからサナギかもしれません。
▲ 鏡の虫食い
ほとんど繋がりかけだ。
上記のサナギが羽化し成虫が出現。
ヒメマルカツオブシムシと判明。
2013.5
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ビスターカーさん と言う方から教えて頂きました。
面白い 笙に関する 論文のサイトです。
林謙三氏 笙律二考 ―17管笙の系統と和声について―
http://near.nara-edu.ac.jp/handle/10105/5094 (掲載の元サイト)
非常に興味深い話です。
ビスターカーさんありがとうございました。
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竽という古代楽器をさわっていて、 竽という楽器が使われなくなった理由がわかったような気がした。
その1、 笙より1オクターブ低い音を発するのだが、全体の音量が小さい。 パイプオルガンのような重低音豊かな音色には程遠い。 周波数のわりに、竹(共鳴管)が細すぎるのではないだろうか。
その2 リード作りが大変。 竽の頭部分は、笙の頭部分と同じ大きさで、リードもほんの少ししか長めにとれない。 なのに1オクターブ低い音を出さねばならないので、どうしてもリードの腰部分をかなり削らなければならない。 どうしても腰の弱いペラペラのリードしかできない。 ペラペラリードだと、どうしても息漏れがきびしい。
その3 竹をそろえるのが大変。 節の整った楽器を作ろうとすれば、笙の本節の竹を揃える数倍の竹が必要でしょう。 節合わせが大変だ。 以上の理由で、苦労して作られる楽器だが、いい音色がでないので だんだん廃れていったのだろう。 ロバの愚説ですが・・・・。
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と笙の音色を表現するのサイトが多くあります。
(Wikipedia より)
「天から差し込む光」
この言葉の どこから来たのでしょうか??
楽家録?、管絃音義・・・・?
誰かが勝手に言っているのではないんでしょうか?
紫式部や清少納言が言っているなら別だけれど・・・
確かにうまく表現されている気はするけれど。
前々から気になっているんです。
それと
野暮(やぼ)という言葉。
一説に 笙の 「也 毛 (や もう)」 からと、雅楽由来の言葉だといわれていますが、
これの根拠というか、出典というかは、ないんですかね。
というのは、「野暮」の意味と、 鳴らない音 「也 毛」 とはあまり関係なさそうで・・・・
また 笙には 凢 (ぼ) というのがあって、 也凢 ならわかるが。
「也毛」→「野暮」 、ちょっと無理があるんでなぃかい?
野暮な質問で・・・・・・
前々前から気になっているんです。
それと
塩梅 という言葉
えん‐ばい【塩梅】
あん‐ばい【塩梅・按排・按配】
以上広辞苑
塩梅 という言葉が、篳篥の 塩梅(えんばい)から来ているという説があるけれど
意味からすると 「塩梅(えんばい、あんばい)」 という言葉が先で、
篳篥の演奏技法名に塩梅(えんばい)という言葉が
使われたんではないでしょうか・・・・?
ずっと前から気になってます。
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帯の形状
最近の笙の帯はいい加減なものが多い。 5、60万する楽器でも 大量生産?の鋳造品が多く、 どれも同じ形状のものが多い。 芸術家?のロバはこれが気になる。 その点、昔のものは手が込んでいる。 ▲ もっとも標準的な形状
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煮竹の竹管を筋状に彫り込んである。 筋管と言うのかな? 筋の入りようは、まるでスジクワガタだ。 割れを誘発するだろうになぁ。
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チャボの卵を孵化させています。色々事情がありまして。
まさか保温器がこんな用途に使えるとは・・・・・
ふ化前の卵を温めています。孵化が始まっています。
孵化直後の雛です。
鶏徳(けいとく) って曲を思い出しました。
2012.5
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預かった笙に江戸時代の楽器がありました。
ロバとしましては非常に嬉しいのであります。
早速、この延享(えんきょう)元年を調べましたところ。
1744年とのこと。
このころの将軍はなんと8代将軍 徳川吉宗。
延享元年仲秋 従四位下行紀伊守 太秦宿祢 廣基 造之
(えんきょうがんねん ちゅうしゅう じゅしいげぎょう きいのかみ うずまさのすくね ひろもと これをつくる)
延享元年(1744年)の陰暦の8月に 従四位下行の官位の 紀伊の守 太秦の廣基が之を造る。
これで合ってるのか? どなたか教えて下さい。
以前 「従四位下行肥前守太秦宿祢廣勤造之」 という笙があったなぁ。なんぞかんけいあるのかな?
意味はよく分からんけど、廣基という人物が作ったのは間違いない。(ええかげん)
約280年前の笙です。
それにしても 綺麗に字が彫られてある。
廣基作の笙の頭
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預かった楽器。ある音がおかしいということでした。
息を入れると音が途中でフニャと歪むのです。
依頼者はリードがへたってきたと言われ、取り替えて下さいという事でした。
その楽器、リードは宮内庁楽部の多先生が作られたものでした。
リードの取り換えも終わったので、もう一度不具合のあったリードをよく見ました。
リードの腰もあり、なぜだろうと、よく観察すると、
調律用のおもりのロウのつけ方がおかしかったのでした。
少しはみだしたロウが振動するとき横に触れるのでした。
こんなこともあるんだなと、いい勉強になりました。
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使わないシンバルを頂きました。 ロバは今までに ジルジャンのシンバルで 30管ぐらいのリードを作ったことが有ります。 結構 使えると思っているのですが、他のメーカーはわかりません。 大昔、チャンポンという天理教で使うシンバルに似た楽器で リードを作ったことが有りましたが一応、音は出ました。 (材質が柔らかすぎて高音のリードはダメだったように記憶) そのチャンポンは材質が真鍮(銅+亜鉛)でした。 ですからどんなシンバルで作っても一応音は出るでしょう。 しかし 音色や音の伸び、腰の強さとか色々 問題となる所があります。
笙のリードの材料は 青銅です(銅+スズ) 。 青銅だったらすべていいとは限らず、その成分が問題です。(一般にスズが多いと硬くなります。) また重要なことは、硬さです。同じ成分の材料でも叩き込みによって硬さが変わってきます。 一度リードを火であぶってみてください。ロバはやったことがあります。 一遍に鳴らなくなります。(ロバは責任は持ちませんが・・・) 彫金の世界ではこれは “なまし” といって材料を柔らかくします。 炭素鋼は熱いのを急冷すると固くなりますが、銅金銀類は熱いのを急冷しても固くなりません。 『雅楽観賞』に 宮内庁楽部のある笙の先生に今まで一番よかった材料を提供してもらい、それを分析したところ 銅(77.45%) スズ(22.47%)、その他ニッケル、鉄、亜鉛、マンガン、鉛 だったと記載してありました。 銅、スズ以外は不純物と思われ、笙リードには古い材料の方がいいと言われるのは、 製錬技術が低い時代に作られたものには不純物が含まれており それが良いのではないかと思われます。
材料を薄くするときに 「焼きが入らないように」 といわれるのは 柔らかくならないようにとの事です。 ですから同じ材料でも なまし→叩き込み によって幾通りものリードが出来るのです。 あまり硬ければすぐ折れるし、柔らかすぎると鳴らないし・・・・ 奥が深いです。
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ロバ家で飼ってる鳥ちゃんです。
さて何鳥でしょう。
文鳥 です。
ところで
雅楽の譜面に出てくる 「文鳥」 という曲、いままで吹いたことないけれど
『雅楽事典』 にも出てこない この 「文鳥」 っていったい誰が作ったの?
*写真撮るのに苦労しました じっとしていないから・・・
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預かった笙に虫が入ってた。
リードを外すと繭(まゆ)みたいな、からまった糸が出てきて、竹の中を調べるとこんな幼虫がでてきた。
今までに虫の死骸が出てきたことがあったけれど、生きた虫は初めて。
竹をコンコントたたいても竹屑が出てこなかったので、竹を食う虫じゃないと思う。
形からしてもカミキリ虫の幼虫ではない。
なんの幼虫でしょうか?
楽器を吹いていて(笙の場合、吸い込むので)こんなのが出てきたらビビるね。
楽器はくれぐれもしっかり袋に入れケースにしまい込みましょう。
2011.10
* 後で調べたのですが、
ノシメマダラメイガ の幼虫 で間違いないと思います。
さなぎになるために笙の竹の中に入りこんだのでしょう。
米につく害虫で、そういえば、よく見かけます。
米の中から出てきてもびっくりしませんが
楽器から出てくると本当にビビります。
以前 修理した楽器の中からこれの成虫の死骸が出てきたことがありました。
平安時代の話に 源兼俊(みなもとのかねとし)が天皇の前で
笙の名器として名高い 蚶気絵(まさきえ) を吹いたのはいいけれど、
その笙の中にクモがいて、それを吸い込んでしまって
さあ大変。天皇に大笑いされ、昇殿も見送りになった。
という話が残っていますが、
実際にあり得る話です、
ロバも以前、竹管の中に クモの巣があり、脱皮したクモの抜け殻を見つけたことがあります。
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大篳篥と竽を初めて見ました。
大篳篥は平安時代半ば頃までは使われておりました。
竽も正倉院に数管残っているから、
雅楽伝来当初から大仏開眼頃には間違いなく使われていたのでしょう。
大篳篥 左
左:竽(工房 響 作)、 右:笙(ロバ作)
両管とも低音域を発生する楽器ですが
初めてその音を耳にして
大篳篥は低音豊かな音を発していたのですが、
竽 は何か ガマガエルがうなっているような(表現は悪いですが)感じでした。
リードの作りが悪いと、奏者は言ってました。
しかし手にした時の その重み、存在感に圧倒されました。
結局 ロバが 竽のリードを 全部作り変えることになりました。
笙のリードより すべて1オクターブ低いものです。
大変面倒な仕事を引き受けたのですが
また 楽しみでもあります。
上手くいけば 竽製作にも挑戦したいと思いました。
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子供に笙を教えている時や雅楽を知らない人から、たまに
「笙もドレミファソラシドを鳴らせるのですか?」 と聞かれる時があります。
そんな時
「乞一工几乙下美行」 と鳴らして見てください。 ドレミファ・・・ と聞こえます。
ついでに 「乞一工几乙下美行七言上八千」 と鳴らして見てください。
これだけ音が出れば何か簡単な曲が吹けます。
もう 尊敬の目? で見られます。
(注意:尊敬の目で見られるためにはかなり練習してください)
ついでに
笙は吹き口から息を出し入れして音を出す楽器ですが、吹き口から息を入れなくても音が出る笙もあります。
まず笙を頭を右にして横笛を吹くように構えます。
そして 一 の竹管の指孔を押さえ、唇で軽く 一の竹管をくわえ、息を入れると音が出ます。 乞の竹管でも音が出る場合があります。
ただし 一 にしても 乞 にしても 屏上が開けてある楽器はだめですが。
これをやると 軽蔑の目? で見られます!?
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中国の笙 その3
面白いサイト見つけました。中国で使われる色々な笙や、笙の制作過程が詳細に記録されているサイトです。乐器制作:笙的制作方法技术视频教学ただし全て中国語です。 ちなみに中国語で笙のことは sheng (ション) と発音します。
日本の笙作りとは大きく違いますね。 日本の笙には必ず漆塗りの過程がありますが上記サイトではありません。 またリードには日本では青石(孔雀石 マラカイト)ですけれど、中国では何の石を使っているのでしょうか。 リードの表だけに(?)塗っているような気がします。それも手で。 日本の笙では息漏れの観点からすると、裏面の青石の塗の方が重要ですけれど
あの状態ではかなり息漏れがすると思います。 しかし日本の笙の吹き方と違って、手移りは素早く、4拍吹いて4拍吸ってというような日本の様に単調な吹き方で ないので息換えの間隔も短く、ちょうどハーモニカを吹いているような感じで音を出しているようで、あのリードでいいようです。
同じ笙という楽器ですが日本中国ではかなり違いますね。楽器に応じた作り方があるものだと大変興味深く見せて頂きました。 中国の笙は日本と違い多種多様です。日本の笙と同じ17本の竹の物もあれば、かなりの数の竹が並ぶもの、 人間大の笙もあります。洋楽器のようにキーも付いています。 あの進化はいったい何なんでしょうか。 ◇ 竹(美の壺)A ←笙の紹介ビデオ 京都の伝統雅楽師 山田全一氏親子が登場します。
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これはどう解釈したらいい?
清少納言の『枕草子』(まくらのそうし)に
「篳篥は、いとかしがましう、秋の虫と言はば轡虫(くつわむし)などの心地して、うたて気近(けぢか)く聞かまほしからず。 まして、悪ろく吹きたるはいと憎きに、臨時の祭の日、また御前(ごぜ)には出で果てで、 ものの後ろにて横笛をいみじう吹き立てたるを、あなおもしろと聞き給ふほどに、半(なか)らばかりより、 うちつけて吹きのぼせたる程こそ、ただいみじう麗(うるは)しき髪(かみ)持たらん人も、(=髪が)立ちあがりぬべき心地すれ。」 『枕草子 堺本 90』
と記しています。
「篳篥は大変やかましい。秋の虫に譬えるならクツワ虫などのようで不快でとても近くで聞けたものではないですわ。 ましてやこれを下手に吹かれえたのではまったくいやですわ」
ここまではいいのですが、
「ものの後ろにて横笛をいみじう吹き立てたるを、あなおもしろと聞き給ふほどに、半(なか)らばかりより、 うちつけて吹きのぼせたる程こそ、ただいみじう麗(うるは)しき髪(かみ)持たらん人も、(=髪が)立ちあがりぬべき心地すれ。」
とは 篳篥の音を 「身の毛もよだつ心地がする」 と 解釈すればいいのでしょうか それとも 「よいものである」 と解釈すればいいのでしょうか?
押田良久先生は『雅楽鑑賞』 の中では 「よいものである」 と解釈されていますが。
サイトによっては 前者に解釈してあるサイトもあります。どうなんでしょうね。
篳篥吹きにとっては大問題?ですね。
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これはどう読むのでしょうか? 「弟子の鈴木建之と共作す」 師匠と、弟子の鈴木建之が一緒に作った? では 鈴木建之の師匠とはいったい誰でしょうか? 鈴木建之 とは 鈴木直人(なうんど) と同一人物? 直人の本名と聞いた事が有りますが・・・・どうなんでしょう? 「建之」 はどう読むのでしょうか? 「タケユキ」? 建之=直人 ならば直人の師匠は向田というから、 この楽器は 向田が弟子の直人と共に作った? どなたか教えてください? 建之の筆跡でしょうか 師匠の筆跡でしょうか? 下の楽器の筆跡は上の「弟子の鈴木建之と共作す」と同じだと思いますが どうでしょう。 美、也、行等 が 同じですね。 ということは 同じ作者? ◆ 以下は向田三籟の笙です
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預かった楽器に 「三籟作」 と彫ってあった。 三籟(さんらい)とは向田三籟(むこうだ さんらい)のこと?
『雅楽鑑賞』では 三籟は横笛、篳篥の作者とあるが、笙も作っていたのだろうか? 向田三籟の高弟に 横笛、篳篥、笙の作者で昭和時代の 鈴木直人(すずき なうんど)がいる。
ちなみに 三籟とは さん‐らい【三籟】 てん‐らい【天籟】 ち‐らい【地籟】 じん‐らい【人籟】 らい【籟】 以上『広辞苑』 ・ 【籟】 以上 『漢字源』
「三籟」・・・ 何か 雅楽にぴったりな言葉だ! 言葉の意味からすると向田三籟は笙も作っていたに違いないと思う。
知人から情報を頂いて 『雅楽』 多忠龍著に 「・・・笙を楽器師の向田につくらせるとすれば、銀金具にして八十五円、・・・」
とあります。
あの笙作りの名人、鈴木直人(すずき なうんど)の師匠が作った笙となれば・・・・・ 確かにかっちりと作られてある。 銀金具は専門の人が作ったもの?
しかし、リードは誰が作ったのか 向田三籟なのか 別人なのか 「・・・いっしょに笙の簧をこしらへた。」とあるから三籟が作ったかも??
すきまだらけのリードで何枚か替えてしまいたいけれど もし向田三籟が作ったならば・・・ そのままにしておこう。
洗い替えも終わり、吹いてみると 確かに良く鳴ります。 というより全く息が漏れないって感じです。 リードはあまりにひどいのを1枚だけ替えました。
根継ぎ部分がしっかり作られ 鏡の穴にぴったりと合って、写真の様に帯を はずしても竹がまったくばらけません。振ってもぐらぐらしません。 かといって竹が穴から抜けにくいということもありません。 しっかりと作られています。 右の写真は作者不明の楽器で、帯をはずすと竹がバラバラに。 たいがいの笙はこうなります。
2009.4
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最近預かった楽器。 ゛黒い竹は要注意″ にも書きましたが、煮竹の竹管は このように真っ二つに折れますから要注意です。
普通 竹は繊維にそって縦に割れるものですが 煮竹の竹管は繊維に直角にも折れます。 繊維が死んでしまっているのですね。
こういう竹の修理は漆で引っ付けても強度的に弱いので 継ぎ管をいれて補強します。 それにしても煮竹の笙は要注意です。うっかりすると竹管がボキッと折れます。
*これはロバがうっかりして折ってしまったものではありません。折れている笙を預かったのです。 一応言っとかねば・・・・
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水牛の角に虫食いです。 皮一枚でかろうじて繋がっています。
鏡部分が水牛の角でできている楽器はいかにも上等な楽器に思われますが、 年月が経ってきますと下の方からめくれてきます。 また保存方法が悪いと虫が付きます。 どんな虫でしょうか? たぶん「かつおぶし虫」ではないかと思います。 ウールの衣類を食うやつです。 水牛の角も爪と同じくタンパク質でできているので。 水牛の角で作られた印鑑も保存方法が悪いとかじられるそうです。 [ カツオブシムシ 印鑑 ] で検索してみてください。
ただ最近の楽器に見られるベークライト(フェノール樹脂)も 年月が経ったらどうなるのか未知数ですね・・・・・。
こんなやつ、どうやって修理したらいいのでしょうか。 漆で壁を作っても弱そうですし・・・・。 ロバはエポキシ系のボンドで新たに壁を作ります。 結構丈夫です。
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笙用にと頂いた人工煤竹(短期的に煤をかけた竹)の食害。 カミキリムシの仕業だ。 竹をパウダー状にしている。 この粉が 「何かに効く」 と聞いたことがあるのだが(テレビで?) 何に効くのだろう? 花粉症?
それはさておき、
ついに正体を発見!。(2008.9) タケトラカミキリムシ 全長15mm程。 窓の内側にいた。 上記の竹の中で育ったやつだろう きっと。 虎模様のカミキリムシ。 いくら阪神ファンでも、こいつは頂けません。 これ以外にも竹を食う虫がいるので要注意!
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先日ある雅楽団体の発表会の懇親会での話。 お酒もそこそこ入って宴たけなわという時、ある方が 余興に “40万円の龍笛” と “5千円の龍笛” を吹き比べて どっちがどっちなのかを当てるクイズをされた。 笛吹きが上手なせいもあってか うーん・・・どっちが どっち???? 正解は 4分の1 くらいの人 ちなみに ロバは正解のグループに入っていた。 さすがに笙吹きロバと自慢したくなるけれど 実際の所 ???であった。 もちろん こんなもの聞き比べられるとは思っていなかったのでが、 よく鳴っている笛とそうでもない笛があったので ほとんどの人はよく鳴る笛を本管だと思って手を挙げたのですが ロバはそうでない方に手を挙げました。 変な本管よりプラ管の方がよくなると聞いたことがありますから・・・・
今のプラ管はよくできています。 プラ管と本管、ましてや煤竹管と白竹管 聞き分けられませんな・・・・
一度このゲームやってみてください。
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▲ ビフォー
友達から貰った壊れた笙です。 修理屋さんから匙をなげられたそうです。 帯から上の竹はほとんど割れ、リードは欠落、竹管の1本ありません。 しかし蒔絵、根継ぎ部分が比較的よく残っています。 金具部分は銀でない、又は銀の含有率が少ない金属でできていますが すべて揃っています。
捨てるのはもったいないのでリフォームすることにしました。
それにしても黒い竹(煮竹)の楽器はだめですね・・・ 特に色が真っ黒に近いほどひび割れが多くて 普通 竹は繊維にそって縦に割れるものですが 煮竹の竹管は繊維に直角にも折れます。 竹の寿命がきているというか、繊維が死んでいるというか・・・ 黒い竹を金槌でたたくと粉々になります たとえ今ひび割れがなくてもそのうち全竹管にひびが入る可能性があります。 竹が真二つに折れた楽器はほとんどが黒い楽器です。 うっかり取り扱っていると竹がボキッと折れます。 煮竹を作るとき虫が付かないように石灰で煮るそうです。 竹の繊維も殺してしまっている感じです。
ロバも最近この手の楽器の修理を敬遠しています。 いっそうのこと 竹をすべて替える方がいいでしょうね・・・
オークションでたまに黒い竹の笙が出ますが 手を出さない方がいいかもね。飾り物にするならいいでしょうが・・・
▲ アフター
竹をすべて取り替え、頭、根継ぎ、金具部分は再利用。 リードはすべて作り替えしました。
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数年前 天理高校の吹奏楽部から割れて使い物にならないジルジャンのシンバルを頂いた。 同校の吹奏楽部は何度も日本一に輝いたことのある名門クラブである。
数年前、教会本部のある部署にある数十管の古いプラ管と呼ばれる笙のリードを替えて欲しいと頼まれ そのほとんどをジルジャンのシンバルで作り替えたのだが 以前持っていたジルジャンシンバルの底がついたので ある人に頼んで吹奏楽部から割れシンバルをいただいたのである。
ジルジャンとどこかのメーカーの計3枚で、この材料が笙のリードの材料 としていいのか悪いのか(宮内庁楽部の有る先生がジルジャンのシンバルでリードを 作られているとの噂をきいたことあり) わかりません。 私的に言うなら 「使えないことはない」 と思っている・・・・・・
▲ 中央にひびが入り使えなくなったシンバル 1/4に切ったのはロバ このシンバルで20管分くらいの笙リードが取れる
最近同じ天理高校の雅楽部から笙の古いプラ管のリードの入れ替えを頼まれた。 そこで吹奏楽部で使われていたシンバルでリードをつくりプラ管に付け替えた。
▲一番下がシンバルから切った材料 3o程の板を0.5o程に薄くする この仕事が大変だ
どうしょうもないプラ管の笙であったが見事に復活したのである。
そのシンバル、何度も吹奏楽の大舞台で働き、 そして第二の人生 笙のリードとなって雅楽の舞台で、妙音を発する事でしょう。 いい話ですね・・・・・
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生野銀山に行って来ました。 笙吹きと銀山はどういう関係があるのかと思われるでしょう。 笙に使われている金具、実は銀が多いのです。 ロバは以前、笙に似た楽器を作ったことが有り、少なからず銀に関心が有ります。
▲ 銀山の観光坑道 坑道内は年中温度が一定。夏は快適だろうな。 今は電気で明るいが、昔の人はサザエの殻に菜種油を入れ それに芯を差し火をともし、鎚とカガネで鉱石を掘っていたそうな。
狭い坑道での作業。命がけだ。 迷路のような坑道内で もし火が消えたらどうしていたのだろう・・・ 坑夫の苦労に思いを巡ぐらし・・・・
▲銀鉱石 銀以外にも鉛、亜鉛、金等が含まれているそうだ。 生野銀山 の山上の銀鉱石を掘った跡。 鉱脈を追って地面に潜り込んだ。 山上の岩盤のあちらこちらに地下に続く穴が開けられている。
土産物店に「笙の洗え替え」に使う孔雀石(=マラカイト)が 500円で売っていたので思わず買ってしまった。 もちろん生野銀山ではマラカイトは採れない。
今でこそ銀は簡単に手にいるが、 ロウソクで手掘りの時代の銀は、 今とは比べようも無いほどの手間がかかっている。 江戸時代の笙につけられている銀の金具をみて、 銀山の狭い暗い坑道で仕事をする坑夫の苦労を偲んだのでありました。
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笙は吐いても吸っても同じ音が出るのが理想ですが、笙の吹奏方、発音原理を物理的に考えると、 多少違って当たり前と思われます。 肺から出ていく息の温度と、外気温の差が大きい程、誤差は大きいと思われます。
音の波長、周波数、音速で 「気柱の共鳴の方程式」が出来ます。 その内、音速=331.5+0.6×気温 で気温が変わると音速がかわるから 必然的に 振動数[Hz]=音速/波長[m] の値が変わってくるからです。
笙の音はリードの振動音とそれに応じた竹管の定常波(共鳴音)が一体となった音と考えられます。 笙の音程を決める第一要因はリードの振動数です、しかし 屏上に蝋を付けたり、紙をはると音程は多少変わります。このことから、 リードの振動音と定常波が互いに持ちつ持たれつ影響を及ぼし合い、 音速が変わる→振動数が変わる→音程が変わる という理屈が成立すると思うのですが如何でしょうか・・・・・?
肺の空気の温度と外気温が同じなら同じ音 外気温が低ければ 吐くと 高く、吸うと 低く 外気温が高ければ 吐くと 低く、吸うと 高くなる
笛の場合も 外が寒ければ 音程が普段より下がるとの理屈と同じだと思います。 如何でしょうか?
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最近「笙の洗え替え」に超音波洗浄機を使っている人が多いと聞きます。 そういうロバも人の勧めで購入、使った事があります。 水を入れたこの中にピンセットで青石の付いたリードをシャブシャブとやると あら不思議 リードの青石が溶け出すではありませんか!! これは便利!! ただしロウ、古いこびりついた青石はきれいに取れません。 ロバはアルコール、洗い筆、小刀を使う方が手っ取り早いので 青石こびりつきのリードには使いませんが リード振動部分の大事な所を触ることなくきれいに出来るのでお勧めです。
しかし 長い時間入れっぱなしにしておくとリードがへたってくるとの報告があります。 どれ程の時間でどのくらいへたってくるのかまだ未知の部分が有ることを知っておいてください。 これを逆手にとって 堅い、重いリードを鳴りやすくするという方法もあるようですが ロバはやったことがありません。 どなたか試してください。
▲超音波洗浄機 時計、指輪、めがね等にも使えるので一家に一台あってもいい器械です。
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以前のプラ管の笙にこんなのがありました。 どうですかこの笙 竹の節がまったく揃えられていない、これぞ「乱節」の中の「乱節」、 「見事な乱節」、「超乱節」とでも言いましょうか・・・・・・ 楽器師のメンツも誇りもまったく感じられない一品です。 作る人も作る人ですが、買う人も買う人ですね。
こんなどうしょうもないプラ管ですが リードを入れ替えるとへたな本管以上に鳴ります。 竹の節の付き方は人が言うほどたいして音に影響は無いような気がします。 しかし・・・・
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たまに このようなカビの生えた楽器を預かります。 外側だけでなく 竹の内側も カビだらけです。 こんな楽器を吸ったら肺の中もカビだらけになりそうです。 笙は息を吐いて吸って音を出す楽器ですから カビ管には要注意です。 中も外もアルコールで拭いて すこし熱めに焙じて カビの胞子をやっつけました。 保管の仕方が悪いのか、竹が完全に乾燥しきっていなかったのかわかりませんが、 たぶん保管の仕方が悪かったのでしょう。
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修理を頼まれた煤竹の楽器です。 煤竹にはムシが付かないと思っていましたが どうやらそうではないようです。 どう見ても製作後にムシが付いたものです。
以前、知り合いの笙吹きが普段使っている笙に虫が付いたと言っていました。 白竹の竹管から幼虫と粉(竹のこな)が出てきたそうです。 竹を餌にしている昆虫が卵を産み付けたのでしょう。 ロバも以前修理した楽器には色々なのがありました。 蜘蛛の巣とか 蛾(が)の死骸が二匹も出てきたのが有りました。 また水牛の角で出来ている “鏡” にも虫食い痕がよく見られます。
笙を保管するときは必ずケースに入れましょうね。
参考:竹材の害虫 ↓ http://homepage3.nifty.com/murakawa/gaityu.html
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面白い記事を見つけました。 (http://www.yaneya.co.jp/faq/q-b/b-17.html より)
アタカマイト[CuCl2-3Cu(OH)2]、マラカイト[CuSO3-3Cu(OH)2]などがあります。 この中で炭酸塩であるマラカイトは最も安定しており、銅の溶出減耗はほとんどありませんが、 世界的な硫酸雰囲気の為、現在では生じません。
酸性雨と関係するといわれています。 また、ブロッカンタイトは世界中のほとんどの緑青の主成分であり、水にはほとんど溶けません。
参考: http://www3.kitanet.ne.jp/~corr-tec/sub1.html ▲ 緑青屋根の天理教教祖殿
銅に生じる錆 “緑青” にもいくつかの種類があり、笙の洗い替えに使う 青石(マラカイト 孔雀石)も 緑青の一種類みたいです。 そして現在の環境では 銅屋根にはマラカイトは生じないとのこと。 また世界中のほとんどの緑青屋根はブロッカンタイトであるとのこと。 以上屋根屋さんのHPからでした。
以下 緑青は無害だというHP http://doukan.jcda.or.jp/rokusyou/rokusyou.html http://www2.ginzado.ne.jp/shayo/dou/dou.htm http://www.bitterbit.org/archives/000140.html http://www.bitterbit.org/sys/mt/mt-comments.cgi?entry_id=140 笙吹きの方安心して笙を吸って下さいまし。
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先日 天理の たなかや でおもしろそうなDVDを見つけ買いました。 ロバは今は笙吹きをやっていますが、高校時代は篳篥吹きをやっていました。 リードも自分で作っていた事もありました。 先輩に連れられて琵琶湖の近江八幡まで篳篥のリードの材料となる「ヨシ」を買いに行ったこともあります。
感想 これはいい。 宮内庁楽部の 東儀兼彦先生による製作講座は大変貴重です。 色々写真イラスト入りはありますがが 動画は初めてでしょう。 そしてこれだけの内容で4200円は大変安いと思います。
篳篥吹きに是非おすすめです。 限定 500本だから はやく買わないと無くなってしまうぞ!!
2005.6
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青石は銅に出きる錆・緑青と成分が同じであると聞きました。 そして緑青には毒があるとも言われています。 しかし 青石がもし有毒なら 笙吹きはみな病気になっているはずですが あまり聞きません。 ただし笙吹きには 一風変わった人が多いのは確かです!? 笙吹きでまともな人は笙吹きが足らない人です!?。 ロバはまだまだ足りません.......?。
青石より 音律を調整する 鉛のほうが毒があるように思うけれど??
参考 ←緑青は無害だというHP
ろく‐しょう【緑青】
その組成は塩基性炭酸銅など。有毒とされてきたが、毒性はわずかで、ほとんど無害とされる。 緑色顔料に供する。銅青。石緑。 『広辞苑』
*本当に青石と銅にできる錆 緑青は同じ成分なのでしょうか? 誰か調べてください。
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ロバの奥様、ロバが以前手に入れた 貴重な煤竹にハンガーを掛け 洗濯物を干しているではありませんか.... さぞかしよく乾燥したことでありましょう...
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ヤフーオークションで 竜笛や篳篥を検索してみてください 掘り出し物の 竜笛や篳篥がヒットするでしょう。 最終的には結構いい値が付きます。 しかし...竜笛や能管やら一見して分からない笛や ピッチが合っているかどうか分からない楽器に 20万、30万と、よくつぎ込めるなーと思います。 やはり手にとって吹いてみない事にはね....
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そういうロバも竜笛や篳篥に入札をしたことがあります。 最初は千円ぐらいからはじまる事が多いが やはり最終的には5万円くらいになってしまいます。 ロバは2万円を超えたくらいから あっさりと引き上げることにしています。
笙なんかは最終30万を越す事もありますが この値でも安いなと思うことが多々あります。 しかし残念なことに 元手がない。 くそ〜っ。
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ヤフーオークションで 「雅楽」を検索してください。 いろんな雅楽関連?グッズが引っかかるでしょう。 しかし中には面白い物があります。 「雅楽の舞(多肉植物)」 「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」 「笙石」ってものもありました。
この「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」* って何なんでしょうね。 アバレンジャーの親戚なのでしょうか?
*北海道あたりで超有名?な番組で、 レンジャーが雅楽器(笙、篳篥、龍笛)を持って雅楽の音楽にのって 登場するのだそうだ!? またその楽器が武器に変るそうだ。おもしろそ〜。 http://qvarie.hp.infoseek.co.jp/var/local/gagaku.htm
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「煤竹の楽器はやはり音が違うね。」 と感覚でものを言われる人が多い。
襖で隔てて、数々の煤竹の楽器、そうでない楽器と 吹いてもらってそれをどれだけ聞き分けれられるか 一度実験してみたいですね。 どれくらいの割合で当たるのでしょうかね。 特に笙なんてリードを替えるとがらっと音がかわるもんね。
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尺八の世界では雅楽器のように煤竹だの白竹だの とあまり言われていないように思います。 その理由は、尺八は竹の根っこの部分を使うからでしょう。 尺八の多くは尻の所に竹の根っこのぶつぶつが付いています。 煤竹は藁葺き屋根に使われた竹です。 そしてその煤けた竹を利用して笛を作ります。 別に竜笛用、笙用に竹を燻しているのではありません。 この竹を本煤竹と呼んでいます。 その藁葺き屋根に普通は根っこの付いた竹なぞ使いません。 ですから尺八の世界では煤竹、煤竹とあまり言わないのでしょう。 しかし、人工煤竹と呼ばれる燻し竹の尺八はあります。
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楽器の材質、たとえば煤竹、白竹、プラスチック等の楽器によって音が違うと笛吹や笙吹きの間で まことしやかに語られているが本当でしょうか。 また、白竹と煤竹とでは煤竹は白竹にくらべ材質が幾分か堅い。 だから音も堅く、締まっていると言いうのは “イメージ” のたまもの・・・?。 笙に関しては竹の材質よりも、リード次第、共鳴具合、竜笛では歌口、篳篥ではリード次第で いかようにも変わってきます。 この事に関して面白い記事をみつけました。
楽器の材質と音色 管楽器の音色は材質によって影響されると一般にいわれており、 音響学上でもこの問題が幾度か取り上げられたが、いまもって結論はでていない。 管楽器以外の楽器では、音波を励振する波動源が板、膜などであるから、 これらの材質が発生音の物理量に影響することは当然であり、・・・・。 しかし、管楽器はでは波動源もまた空気の振動であって、管体の振動で励振される音のエネルギーは、 気柱のの振動によって発する音のエネルギーにくらべて非常に小さく(約−40dB)、 かつ管体の振動が気柱の振動に与える影響もはなはだ微少であるから、材質の影響はあるとしても、 きわめて微細な程度である。 従来の研究によると、少なくとも機械的に発生させた音の定常状態の倍音構造には、 検知しうるような差異はは材質によって生じない。 しかし、音の立上がりなどの過度状態に対する影響はまだ吟味されておらず、 また人間が演奏する場合は、過度状態のわずかな差異が楽器の手ごたえの違いとして感じられ、 その結果定常状態にも、検知されるような音色差が生ずることも想定される。 今後の研究が期待される問題であるが、解明はきわめてむずかしい。 (安藤由典) 平凡社 音楽大辞典 【管楽器】 より
この記事を書かれた安藤氏は音響学の権威です。その先生が言われるには 楽器の材質と音色の関係について 実験においては検知しうるような差異はは材質によって生じない。 とのこと。 しかしまだ分からない点があるとのこと。 煤竹とそうでない竹とは音が違うと思われる方、その学説を発表してください。 しかし、客観的な科学的音響実験、そしてその詳細な音響データーが必要です。
しかし煤竹の いい笙がほしいね。
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笙はハーモニカやアコーディオン、リードオルガン等の 先祖という人がいますがほんとうにそうだろうか。 同じフリーリードのリードを使っているからなのでしょうか。 一度しっかり調べたいですね。
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古代ペルシアで生まれた篳篥の先祖は シルクロードを東に、日本で篳篥という楽器に。 西に行きヨーロッパでオーボエに進化した。 と 雅楽鑑賞にかかれているが本当だろうか。 篳篥もオーボエも同じダブルリードの楽器だから。 確かに全く同じ原理で鳴る楽器だ。 オーボエにはごちゃごちゃしたキーがたくさん付いているが 基本的には全く同じだ。 しかしオーボエのリードを調べていたら 篳篥のものとは違うところがあった。 篳篥は葦(よし)の茎を削って熱でへしゃげて作る。 どうもオーボエのリードはそうではないらしい。 一枚の葦を二つ折りにして作るそうだ。
似たような楽器だけれど 似ているから先祖が同じだとはいえないだろう。 誰か詳しく調べてください。 世界のダブルリードの楽器の分布を。
▲ オーボエリード(上) と 篳篥のリード(下)
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笙のリードにはなぜ青石が塗られているのでしょうか。 実際しっかり塗られている楽器とそうでない楽器とでは全然吹き具合が違います。 誰がリードに孔雀石の粉を塗りつけることを考えたのだろう。 今でこそ孔雀石なんてマラカイト屋にいけば簡単に手に入れる 事が出来ますが、奈良、平安時代にはそう簡単に手に 入れることが出来なかったでしょう。 あらためて先人の知恵に頭が下がる思いです。
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笙リードに塗る青石以外に他に何か無いでしょうか? たとえば、きな粉、小麦粉、石灰、シッカロール粉 等。 青石より 剥離しにくく、無害で、吸水性があり・・・ そんな “粉” ないでしょうかね? どなたか 色々ためして下さい。
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笙は調が変わるとなぜ調律を替えないのだろう。 たとえば壱越調ならD調で 平調ならE調でとか。 どうもわからん。 突き詰めていったら雅楽理論は 西洋の音楽理論に比べええ加減なんだ....!?。 西洋の音楽理論で雅楽を理解しょうとするのが問題!?。
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一度ある方からどうも楽器がおかしいとメールを頂いた。 写真が添付してあったのでみると、なんと中国の笙であった。 オークションで買ったそうだ。 確かにオークションには中国の笙が多く出品されており、 まったく知らない人がみるとうっかり落札してしまいそうだ。
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かなり前、大阪のシンフォニーホールである雅楽団体と台湾の国楽団とが競演した。 楽器紹介があって、中国の笙と日本の笙とを吹き比べるというのがあった。 我々日本人なら、まして笙吹きなら 日本の笙のすばらしさに期待をするだろう。 しかし 自由にメロディーを奏でる中国の笙に比べ、日本の笙は ただ、フォワー、フォアー と鳴っているだけだった。 残念!!
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笙のリードの位置から屏上までの長さを計算できないかと思っている。 振動数と音速と定常波の関係から方程式を見ると
振動数[Hz] =音速÷波長 気温を20度とすると 音速=331.5+0.6×20=343.5 [m/s] 。 波長[m]=音速/振動数 これをそれぞれの共鳴管に当てはめてみるとこうなる。 黄鐘=343.5/430≒0.8m で 黄鐘の波長は約80pで
この波長から屏上までの長さを計算すると 笙の共鳴管を閉管とすると、波長の1/4、3/4等が 屏上までの長さとなる。 乞の竹管では 80/4=20p ただし開口端補正値を考慮していません。 しかし 実際の長さとかなり違うな....。 計算の仕方がおかしいのだろうか?? どなたかわかりませんか?
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篳篥のリードには 籐(とう)でできた せめ というものがはめられている。 さてこの 籐、調べてみると熱帯地方に自生する蔓(つる)性の植物です。 日本に自生しない 籐を いつの時代から使われているのでしょうか。 だれか調べてください。
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雅楽には越天楽という曲が3つある。 平調、黄鐘、盤渉調のそれである。 どれかの調のを他調に移調したものである。 雅楽では渡物(わたしもの)と呼んでいる。 盤渉調のものが原曲だと書かれているのが多いが定かではない。 洋楽では移調しても曲の感じは変わらないが 3つの越天楽はまったく別の曲です。 なぜそうなるのでしょうか。 この素朴な疑問に 「雅楽神韻」 東儀俊美氏著 (邑心文庫) に分かりやすく書かれてある。 故高円宮様が 「この本は面白い。」 と序文で 書かれているように 確かにおもしろい。 読んでみてください。 雅楽縹渺(ががくひょうびょう)もおもしろいですよ
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雅楽用のメトロノームを作りました。 だれかメールでもくれるのかと思っていましたがだれも 何とも言ってくれないから自分で書きます。 実際使ってみると どうもあきません。 色々と設定出来るのですが きっちり拍を刻みすぎて?、 それに合わせて吹くというのは難しい。 録音されたものに合わせて楽器を吹くと、どうも合せづらいのと同じだ。 また実際の雅楽の拍子は伸び縮みして、篳篥が途切れ、笙の手移りが入り、次の一拍に移る場合と 、途切れず次の一拍目まで音が続くときとではどうも4拍目から1拍目までの長さが違っているようだ。 しかし何かに使えそう。
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笙という楽器は確かに高価な楽器です。 しかし同じ和楽器の尺八、洋楽器などの値段を見てみると結構いい値が付いている。 尺八なんか竹の根っこに穴があけられている単純な楽器なのに(尺八吹きの方ごめんなさい) いい物は300万、400万と値が付いている。 それを思えば複雑な工程を経て貴重な煤竹を使い、高度な漆芸、彫金を用いた 300万の笙は安すぎるね!!
尺八のHPを見ていると 面白いのがあった。 「性能ではなくミテクレで値段をつけている」 「性能ではなくミテクレで値段をつけているということは、真山氏も邦楽ジャーナル紙上で言っている。」 と下記のHPにありました。 尺八の作り方ホームページ http://www.shaku8.com/makeshaku8/
尺八の世界では 高価な楽器は高価だけれど、 ちゃんと安価な楽器も用意されているのがいいですね。 笙なんかプラ管の一番安いので約10万もするもんね。 2万円くらいで出来ないのでしょうか。 笙のリードを作っていて思うことは、ハーモニカやアコーデオンのリードの方が 数段作るのが難しそうに思います。
日本の伝統楽器の中で一番高いのは 舞楽で使う 大太鼓(だだいこ)でしょうね。 新規に作ると一対で1億円程するそうだ。 雅楽への招待「小学館」(宮本卯之助商店より) に書かれてありました。
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「笙という楽器、吹奏前に暖める必要がある。こんな楽器ほかにないでしょうね?」 と笙の三大不思議のところで書いていると、他にもありますよー。 と言って下さる方がありました。 能楽で使われる打楽器で小鼓と同じような形をした楽器 大鼓(おおつづみ)はおつづみ) 打つ前に皮をよく乾燥させておかないといい音がでないそうだ。 管楽器で他にもあるのでしょうか。 吹く前に少し暖めればよく鳴るという楽器はあるでしょうけれど....。
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写真は漆を塗るときに使う漆刷毛(はけ)です。 何と毛は人間の髪の毛で作られています。 写真の刷毛は 「半通シ」 とあるから 漆で固められた髪の毛が本体の半分まで入っています。 毛先が使えなくなったら、鉛筆みたいに先を削り、漆で固められた毛をほぐして使います。 「本通シ」となるとすべてに髪の毛が入っており、いいのを1本買うと数十年は使えるそうです。 こういう刷毛を江戸時代に関東の泉清吉という人が考案しました。 現在はその子孫が「ひろしげ」 という漆刷毛工房で一人で作っておられるそうです。 (「ひろしげ」以外にも漆刷毛を作っている工房はあります) 残念なことに 「ひろしげ」工房で作られる最高級品刷毛である 「泉清吉刷毛」に使う「本通シ」用の髪の毛の底がつきたらしいのです。 「泉清吉刷毛」には日本人の毛髪が使われています。 たくさんいる日本人女性のものではだめなのでしょうか?? 「泉清吉刷毛」につぐ「大極上刷毛」以下の刷毛では中国人の髪の毛が使われています。 塗る漆のほとんが中国産だからまぁいいか・・・・
笙についても安い中国産が出回っているそうです。 日本の伝統楽器ぐらいは日本で作れよと言いたいですね。 日本の伝統工芸継承の上から見ると何か寂しいものを感じるのは私だけでしょうか。
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