かいこ飼育記

娘達の 夏休みの自由研究。 

カイコ を飼おう と言うことになり インターネットで 幼虫を取り寄せ飼育することとなった。

5令幼虫 と 餌の入った 「カイコ飼育キット」 なるものが 送られてきた。

ロバが小学校の頃 かいこの飼育が流行っていたが、ここ うん十年 見ることもなかった。

久しぶりに見るカイコは 少し 気持ち悪い。 やはり 毛虫の仲間だから。

しかしこの毛虫。 人類には 無くてはならない 偉大な毛虫だ。 

2003.8

何と 今時の カイコは 人工の餌を 食べる。 これにはびっくり!!

 

  

この ソーセージ みたいのが 人工飼料だ。 普段は冷蔵庫に ラップに包んで保管する。

あまり いい匂いがしない。

やはり カイコは これでしょう。  桑の葉!!。

人工飼料しか食べないのかと思ったら ちゃんと桑の葉も食べた。

桑の木は あちこちの道ばたに 結構生えている。

 

綺麗な 繭。

 

あの硬い繭を カイコ蛾は口から出す液で柔らかくする。

あれよあれよと見ているうちに 繭から出てくる。 

   

繭から出てきた 蛾の羽根がだんだん大きくなってくる。

交尾中のカイコ蛾 (左がメス) 

 

雄のカイコ蛾は 普段あまり動かないが

雌の匂いがすると 一斉に 羽根をばたつかせ 交尾行動に入る。

雌の出す フェロモンの力は凄い!!

アッという間に 雄 全部をその気にさせる。

1匹で500個程の 卵を産む。


 

レモン色だった卵は、やがて青みがかった黒い色が付いた。

未受精卵は黄色のまま。

それから 数週間後....

なんと5個の卵がふ化。

長さ3ミリ程のかわいい?毛虫がでてきた。これを毛子(けご)という。

しかし残りの数千個の卵も孵化したらさあ大変と 大慌てで冷蔵庫に入れた。

 

ママロバに 

「毛虫の卵を冷蔵庫に入れて!」

と怒られたが

「ニワトリの卵も入れとるやないけー!」

と そのまま入れている。

 

さて、5匹のカイコ

捨てるにはかわいそうだし

娘達の勉強にもなると思い飼育することとなった。

 

しかし そのうち4匹が死に、残る1匹だけが

真っ黄色の小さめの 繭を作った。

 

このまま放っておけば 蛾が出てくるだろうが

1匹ではかわいそうだからと今は卵と一緒に 

冷蔵庫の中で冬眠中.......。

 

*カイコの卵の孵化時期は  その卵を産んだカイコがいつ孵化したか

によって 冬を越すもの、そうでないもの、混合とに分かれるそうだ。

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