よくある質問
ロバの所によく寄せられる 「笙」 に関する質問です
笙を習いたいのですが |
近くの 雅楽団体に 入門するのが良いと思います。
最近は YAMAHA ECC 武蔵野楽器等 にも 雅楽教室が有るそうです。 どの楽器も同じですが 年を取るほど しんどくなってきます。 |
笙は簡単に吹けるものでしょうか? |
音は誰でも鳴ります(ハーモニカみたいに) 。
笙は 他の雅楽器の中で覚え始めは 最もややこしいです。(と思います) |
笙を買いたいのですが |
天理の 「たなかや」 さん や
手頃と言っても 一番安いので 約10万円もします (一部がプラスチックで できている楽器) |
笙の値段について 20万の楽器と50万、100万の楽器 どこがどう違うのでしょうか。 |
10万程の楽器は 頭,、根継ぎの部分が樹脂製です。(根継ぎのみがプラスチックというのもあります) 竹管は本物の竹です。それに少し上等なリード を付けたものは15万円程になるようです。 本管(プラ管に対して本物の楽器)なら 20万以上です 高いものになると数百万円の値が付いています。 楽器の値段は大体こんな具合で決まってくると思うのです。
煤竹が最高の材料とされている。(狂いにくい、虫が付きにくい、見た目にきれい等) なぜ煤竹が高価なのか。煤竹は古い藁葺き(わらぶき)屋根からとれます。長い年月(100年、200年)煙で燻されています。現在日本では藁葺き屋根の家屋は少なくなる一方です。その煤竹の中には笙の材料となる細い竹はわずかです、その上まっすぐな、そして節の揃った煤竹となると限られてきます。非常に希少な材料から作られる煤竹の楽器は高価なのです。 *煤竹にも本物と偽物がある。 本物:藁葺き屋根で長い年月煙で燻された竹 本煤竹とも言われる 偽物:人工煤竹とも言われる。工場で短期間燻された竹。 また炭化蒸着といって高温高圧の水蒸気で竹に色を付ける方法がある。 竹の節の付き方 同じ竹でも 本節、3つ節、1つ節、乱節と節の付け方で値段が違ってくる。 本節が良いとされている。 一本の竹に節が2つある竹管をそろえる場合、等間隔の節の竹を最大4本揃えなければならない。 特に煤竹の本節と乱節では かなり値段が違ってくる。 金具 銀製 か 真鍮製か その他の金属か。 真鍮に銀メッキというのもある。 リード ベテランが作ったのは1枚 1万程する 従ってリードだけで 15万!? 15枚 3万円程 が一番安い?? 安いリードは どうやら中国かどこかで作られていると噂で聞きました。
下地漆の付け方。 塗りにどれだけ手間暇をかけているか。 「まがい下地」 かどうか。 数十行程もの手間暇をかけた塗りと、適当な下地、塗りとではかなり値が違ってくるだろう。 一見してわからないがいい加減な下地はすぐにひび割れがしたり、表面の塗りが浮いてきたりする。 頭に蒔絵 蒔絵が施されている楽器はかなり高価。 しかし 蒔絵の柄、技法によってピンからきりまで。 作者 京都の伝統楽器師のものは高価。 (八幡、山田等。) その他 鏡部分が水牛の角、竹の色、竹の組み方、中国製楽器、こだわり楽器、手抜き楽器 等々の要因で値段が違ってくると思います。 *煤竹、本節、銀金具、蒔絵の楽器となると かなり高価になるでしょう。 以前NHKで 放映してた 京都伝統楽器師 八幡氏の笙(煤竹 本節 無蒔絵) で 300万 !!
自分の手・指によくなじむ大きさ、又肺活量に合ったリード(軽い、重い等)がついているのがいいですね。 篳篥でも龍笛でも 15万もだせば かなり上等な楽器が買えるのですが 笙の場合はプラ管なんですね。 長く笙につき合い、家の財産にでもされたいなら やはりいい本管の楽器がほしいですね。 しかし煤竹、本節の楽器が必ずしも良く鳴る楽器とはかぎりません。
|
プラ管といわれる楽器はどうなんですか? |
笙の樹脂管 又は プラ管 と言われるのは 頭、根継の部分が、又は根継ぎ部分のみが樹脂で出来ています。
プラ管でも本管でも 音に変わりは無いと思います。 これはプラ管の音色、これは本管の音色と完璧に聞き分ける人はいないでしょう 。 (ただし現在のプラ管) そして現在のプラ管は一見して本管と見分けがつかないくらい良くできています。 昔のプラ管はそれはひどかったです、音もプラ管の音がしていたものです (リードの造りが違っていた) プラ管でも演奏にはまったく問題は無いと思います。古くて根継から息漏れがする本管を吹くより、しっかり洗い替えされたプラ管のほうがよっぽど楽に吹けます。篳篥でも変な本管よりプラ管のほうが良く鳴るといわれています。 プラ管は根継ぎからの息漏れがほとんどありません。 * どうせ作るなら すべてプラスチックで作ればもっと安くなるのにとロバは思っています...。 昔のプラ管 今から30年くらい前になりますか? 「ニッポー楽器」というメーカーでプラ管が作られておりました。この笙、当時で 6,7万円程していました。
今のプラ管と比べ、竹の質、竹の組方等それはひどい物でした。竹の節もまったくランダムなものが有りました。 リードは2枚の金属をプレスして作られており(アイデアは凄いと思います)、音色も何か変でした。 ロバも多くのその管を「洗え替え」しましたが、手間暇をかけてもどうしても息漏れがしました。 そんなプラ管でもリードを本物に替えると本管と変わらない音色で鳴ります。 * そのプラ管のお陰で多くの人が気軽に笙の練習に励むことが出来ました。現在でもリードを替えて多くの方が練習用に使っておられます。(ロバの知る限り)
|